甥っ子よ。
冒険っていうのは、必ずしも場所の移動のことだけじゃない。
どのような時も、夢を持つこと、冷静であること、同時にどこかにホットな気持ちを持ち続けていることが冒険。
自分のことさえ理解が困難なご時世では、なかなか他人のことを信じるのは困難だね、青人。
生きるって日々の青のたたかいなのかもしれない。
体力のあり余ったこどもにはできる限りボールを遠くに蹴ってあげる。くたくたになってもらわないとこちらも持たない、これも冒険、青人、走れ。
冒険―「ねえ、叔父さんの会社はどんな会社」「うーん、いい会社」「いつか僕も作るよ」「いつかシュシュが作った会社で働かせてね」「いいよ、たくさん楽しいものを会社でやってね。
甥っ子よ、冒険、憧れは好きとは違う。自分もこうなりたいと思うものや人の状態にもっと近づきたいと思う青人の心のことだよ。