甥っ子に贈るコラム―やわらかい気持ち

 きっとお布団にくるまるような、あのやらわかい気持ちにつつまれているのだろう。全身を包み込み温かさがあって、ほんのりする。

 シュシュよ。なくしてほしい悩みといえば、将来にまつわるものすべて。まだ、見ぬ未来に対する未来に関する不安は基本的には杞憂に終わる。その際、実際に、「何事もなかった」と思うまで、いつまでも小さいシュシュはくっついていた。

 今だけを見つめていればいいのだ、と言い聞かせても、シュシュは「わからない」という。一緒に京都で座禅を組む。でも、「わからない」ことは、思っているより怖いことのようだ。人は未来について不安がる人を現実的と称するけど、現実的というのは起きた出来事と将来に準備をしてリアルに対応する人のことだ。杞憂の人はむしろ非現実的に空想を描いているようにも思える。

 「まあ、なんとかなるでしょう」と思えるはず。現実的というのは、「今」をリアルに生きるからリアルな「未来」ができる。何もしないのに、杞憂を並べて「現実的」というのもね。

 甥っ子よ、もしかしたら、暖かい日のクラムチャウダーや寒い日に飲む日に飲むコンポタージュが杞憂をなくす薬と思って飲んでみるといいよ。

 

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