夏の終わり―五山送り火。

京都で、五山送り火を見ました。 50分ほどの送り火ですが、これをみると夏の終わりを感じます。 送り火をみると「夏の終わり」を感じます。そして「秋がくるのに」という心境になります。 甘く懐かしい夏のかけらがまだ自分の中の幼い心の中で分け合っているよう。 あのときの僕らがボロボロの約束を宝物にして過ごした。そして、ボロボロでも今でも決して色褪せない宝物。 学生時代、毎年みたこの送り火。みなくなったここ最近。失くしたものと引き換えに手に入れたのはなんだろうか。今、この瞬間、だから思い出している。あの日、交わした約束。絶対にあきらめないって誓った。後悔だけはないようにやってきた。人知れず流した涙を乗り越えたあの背中を、誰かひとりでもみてくれていればそれでもいい。世界に一人、親身になってくれる人がいると生きやすくなるよ。 ご先祖様を送り出すこの瞬間に考えている。青人よ、信念とはブレない自分の意思だね。そしていつかは宥恕できる。そういう気持ちで行こう。 もっとも、青春は今も静かに続いている。澄み渡る秋空の下で。もうすぐ秋になる。

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