50代の第1子、3倍に―産経新聞報道

10月27日付の産経新聞では、「晩婚化に伴い、50代前後で子供が生まれ、子育てをする父親が増えている。国の調査では2015年に第1子として生まれた子供のうち、父親が50代だったのは約3000人と20年前の3倍になった。定年後の収入や体力的な不安がある一方で、子育てする時間をつくりやすくなったり、気持ちにゆとりを持てたりといったプラス面もあるようだ。  那覇市に住む大学教授の新垣誠さん(51)は長女の杏ちゃん(2)の子育て真っ最中だ。中学校教諭の妻(33)は午前7時前に出勤。新垣さんが子供を起こし、食事を作って食べさせ、保育園への送りを慌ただしくこなす。夏場は朝から30度以上になる炎天下、日傘をさしていても体力を使い「ぐったりする」。  結婚は遅く、初めての子供。「運動会で走れるか。授業参観でおじいちゃんと言われるのではないか。教育費は出せるか。娘の結婚式に出られるか。いつまで生きていられるか」。考えだすときりがない。定年退職年齢は65歳だが、「できるだけ長く残りたい」。  国際関係学の研究のため、自由に生きたいと独身を続けた。子供が生まれ、自分よりも大切な存在を得たことで、変わったという。  「若かったら、こうはいかなかった。あれもしたい、これもしたいという思いが強くて腹をくくれなかった。ある程度経験を積んだ今だから子育てにこれだけ力を注げる」」と報道しています。  社会学的にみると、50代になると仕事のスキル習得はひと段落し、勤務形態にも裁量があることが多く、多様性ある選択がしやすのではないか、との指摘もでています。父親が積極的に子育てに関わるとこどもの能力が高まるという研究もあり、おこさんの純真な心に触れる生活を営むことができます。子育てについても平均寿命が延びるなか、ある程度、仕事で裁量権を得られる年齢を子育て年齢として、男性が家庭に帰るという理論的視座を提供するもので、現実的な解決策の一つといえるかもしれません。多様性や横一線にこだわらない寛容性が大事であることを教えてくれるものといえます。

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