離婚はお金の損得と心の損得

 ある有名なユダヤ人がいった。

 「すべてがお金だと思っている人は、誘惑、落とし穴と有害な欲のとりこになってしまいやすい」と。

 離婚についても「お金のこと」が大切です。

 当事務所も「お金のこと」に見通しをお示しすることに力を入れています。

 特に女性は専業主婦の場合、働き始めることが大変です。私の母もブランクがあったので働き始めるのが大変であったと感じています。

 ですから、まとまった離婚給付を得ておくことは、新しい出発のために必要となる大切なものです。

 もっとも金銭の損得にばかり心を奪われていると、「お金はあるけれど幸せではない」という落とし穴にはまり込んでしまう方もいらっしゃいます。

 「お金のこと」はとても大事ですが、例えば「子どものこと」など、心の損得を大事に対処すれば心は健やかになっていくと思います。

 最近、離婚後に大分時間がたった方の相談を何件か受けましたが、金銭的な損得が現れており、心の損得を軽視した挙げ句、現在、悩みを抱えるに至ったことにまだきづいていらっしゃらない、と感じ、またその問題もお金で解決されていようとされていました。
 たしかに民法は金銭賠償が原則です。しかし、人の心はお金では買えません。

 お金のことは離婚にあたり絶対に大事なことです。ただし、「心をベース」にして心で損をしないようにした方が良いと常々感じています。心の損は未来を貧しいものにしてしまうことがあります。

 自分の未来に、心を集う「桃李」のような豊かな日々を得るための離婚にしていきましょう。

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