夏。
熱帯夜の夜にシンデレラの魔法のタイムリミットが迫っている。
夏のエナジーがそこかしこに溢れている。5月ですらもうそりゃ、名古屋は満載です。
嬉しくなる。
何もかも過剰に騒いでいて、熱に踊らされている。それでいて、僕等の室内はひんやり、そして静かだ。
京都の鴨川の上で、冷たい床の上に甥っ子と寝転んでいる。外の過剰な空気を遠くから、保津川の、穏やかでときに激しい波が好きだ。
夏の夜もいい。あの、火照った世界を落ち着ける空気。下鴨神社で火垂るを探す。ぬるま湯と情熱の間を行くかのような哲学の道。あの時のように、とろける気持ち。お酒やジュースを片手に歩いてしまう。
シンデレラガールになっていたとき、すべての時間がやわらかくなっていたんじゃない。
My precious one,You’re the only flowering heroine
夏のイベントといえば、送り火か花火か、お祭り、海、川だって、安っぽいかき氷もすべて君の笑顔で癒される。
夏の、ほんのわずかな時間に凝縮された時間はシンデレラのタイムリミットを感じさせる。そして、センチメンタルで、でも、夏の日差しに負けずに、僕なら大丈夫だから。
夏という凝縮された時間、君との待ち合わせを思い出す。だけどやっぱいざとなると離れたくないよ。
ああ、夏のシンデレラ、いつまでも続けばいい、夏の儚い夢。
My precious one,You’re the only flowering heroine