人生は、冬ではなく桜で終わりたい―甥っ子に綴るコラム

 甥っ子よ。

 人生のなかで、どのような仕事につくかは大きな問題だ。君は、教師の家系に囲まれているから教師になりたいのだ、という。シュシュは気づいていないかもしれないが、チャンスはたくさんある。チャンスがないと思っている人は探し方を間違えている。

 

 自分の興味や関心をもとに、まずはどの分野に進みたいかを決めよう。分野を決めても、すぐに希望する仕事ができるとは限りない。そんなときは、とりあえず自分のやりたい仕事に関連した仕事から始めてみることだ。そうして仲間を作り働きながら、その分野で必要とされる知識や技量を身に着けよう。

 

 シュシュよ。囲碁を教えたときに、「最善の一手が分からないときは、定石通りにいきなさい」と僕はいった。段階を踏むのは決して無駄なことではないよ。そして、それは次のステップにつながっている。

 

 確かに食べるための職業も大事。だが、少年よ、君には能力もあるし才能もきっとある。それは社会公共善のために活かしてほしい。自分を信じることが、能力を発揮する早道だよ。

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