深い深い青の中と次の約束と駆け出す日と。

 深い深い青に塗る。青の世界が好きだからという単純な理由もある。空を見上げていたあの日、次々と名古屋空港前の公園の前に滑走路が滑り込んできていた。青が深くなればそうなるほどコントラストが出て、僕等はきっと太陽だって今より元気なんだなと思えるし、星たちも今よりもっと輝いて見えるようになる。そんな不思議な力が青にはある。

 青人よ。気分によって色を塗り替えることができれば、きっと嬉しいよ。気分の切り替えのスイッチのきっかけにしてみよう。優しい気持ちが足りない日にはピンクに塗るのもいいし、元気がない日には、前衛的に赤でもいいかもしれない。好きな人ができたら、好きな人の好きな色を塗り続けることが多いよね。

 シュシュが落ち込んでいたとしても、それはとても晴れた日で、君は青を登り始めた。青い空を見たら元気になるといって。そして登れなくなって、青を塗れなくなって、深い深い青が僕等を包み込んでくれる。

 それはとても晴れた日で、未来なんていらないと思っていた。僕等は無力で言葉すら選べずにいたけど、いつになっても、いつになっても、その笑顔を見せてくれる。生きていけるって。時には受け身で青のチカラをもらう日もあって太陽任せにしようということも付け加えるよ。

タイトルとURLをコピーしました